クローゼットで眠る夢/蒼木りん
今年は
洗濯物をひとつひとつ畳んで
引き出しにしまうような毎日を
過ごしておりますわたくしでございます
洗濯物を畳んでしまう習慣というのは
たぶん
この国独特のものかと思うのですが
これに限らず
手間隙かけることが好きな人種の国です
はっきり申しますと
わたくしは
面倒が嫌いです
なので
クローゼットは
うれしい限りです
誰もが
本音ではクローゼットを望んでいるのに
服を畳んで箪笥にきちんとしまうことに
感慨するのですね
なんでも
傍から見ていたのでは
言う資格がないですね
素直になるということは
難しいことではなく
楽になることなのかもしれないですね
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