チック/馬野ミキ
チックは俺が怖くない人だと分かっているのに
俺と目が合うと急いで逃げる
なぜならチックは俺に愛されたいのだ
チックは俺にお金をくれたり
イベントの手伝いをしてくれないので
もう少し手伝ってくれるとよいと思う
けれどチックは猫なので俺のみている概念や苦労を知らない
だから俺がオナニーしたり泣いたり人間の子どもたちに悪影響を与え
かねない詩を書いている時でも
すぐ横にいたりして安心して寝てたりする
だから俺はいつでもチックをみつけると
詩よりも大事なものを思い出す。
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