じいちゃん/
健
う…」
全て揃って何十万パックだとか
そんなので雇われた業者のおっさんが解説を始めて
白髪の老人達が聞き入っていた
悔しくて仕方がなかった
ぶん殴ってやりたかった
泣きたかったのは
悔しかったのは
じいちゃんのことを思ったからではなかった
ただ
怖かったからだった
そんな自分に
少し月日がたってから気付いて
僕はいつになったら大人になれるんだろうと
思った
写真の中のじいちゃんは
笑ったままだった
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