永久白夜/
kw
東京の夜空は明るい
坂口安吾の描いた
戦後の静謐など嘘みたい
昼と夜を履き違えた植物は
花を咲かすことを忘れてしまった
人は偉大なる太陽を忘れてしまった
見て
人工の星がきらきらと瞬いているよ
心の闇を照らすのも彼だ
自然を捨てた僕らの傷は薬なしでは治らない
遠慮ばかりで何もかも失い
機械に癒されることを覚え
永久白夜の駐車場に立ち尽くす
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