半生記/炭本 樹宏
 
イト先で知り合った女の子と付き合うようになったのだ
 毎日が楽しかった、うれしかった
 辛いこともあった
 でも今まですさんでいた心をその子は癒してくれた
 いまでも感謝している
 別れ際は最悪だった
 また一人になった
 気が狂いそうな日々がまた始まった
 ついに鬱になってしまった
 知り合いのおばさんの紹介で精神病院に連れていかれた
 心神喪失と診断され薬を出された
 服薬してよくなるどころか副作用で精神が錯乱した
 診察を受ける度に状態は悪くなっていった
 知り合いのおばさんにまず親離れしないと始まらないと言われた
 副作用で吐き気がとまらない毎日でもがき苦しんだ
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