もう冬だと言うのに。/
仲本いすら
か
強く
強く
燃えて
もう 冬だと言うの に
火の粉が 天に 昇ると
どこからか
蝶々の群れが
火に向かい
あなたは
蝶々が 燃えてしまう と
大きく 泣いたのです
それが蛾だとは知らずに
あなたにとっては
蛾も
蝶も
おなじ いのちなのですね
もう 冬 だと 言うの に
蛾は
キレイに
燃えてゆくのでした
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