詩と大脳生理学。その2/いとう
わち「林檎」という言葉を介
して林檎を「林檎」であると認識する機能と、逆に、「林檎」という言葉から果物の林檎
をイメージする、つまり「林檎」という言葉を媒体に林檎のイメージを構築する機能。こ
の2種類。あー、じつは詳しくいうと、これらは必ずしも言語中枢だけによるものではな
いです。もっと複雑。
重要なのは、この2種類の機能がそれぞれ脳の中の別の部位で行われていることなんだよ
な。余談だけど、それらの機能が損なわれると、それぞれ失語症、失認症という症状が起
こります。ん、逆かもしれない。ま、いいか。
ようやく本題。詩を作るときに脳がどのように働くのか。脳梁と言語中枢から詩にと
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