詩の書き方について/青色銀河団
 
という詩が生まれるプロセスについて書かれたエッセイがある。
その中で詩が生まれるためには

1.一編の詩の種子が詩人の想像力を強く打つ。それは何かつよい漠然とした感情、経験、イメージ。
2.しかしそのときの種子は詩人の無自覚的意識と呼ばれる詩人の体内へ忍び込みそこでその種子はだんだん成長する。
3.詩人はひとつの詩を書きたいというはげしい欲望を感じる。
 そのとき、忘れていた種子がいつのまにか見事に成長していたことに気がつく。

という3つのプロセスを通る必要があると書かれている。
このプロセスの累積を田村隆一は感情の歴史と呼び、この自己の感情の歴史のないところに
どのような詩的技術もありえないとまで書かれているのだ。嗚呼!

1と3は何となくわかる気がする。
けれども今まで詩を書いてきて、肝心の2の経験が全くといっていいほど皆無だった(と思う。)
だから今まで僕が書いてきたのは、詩ではありません。

こんなことを考えるときもたまにあるけど、でも本音を言えば
やっぱり自分が書いた詩が一番しっくりくると思う今日この頃です。


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