マラカイト・グリーン/
たかよし
巨大な草原で私は眠る
風が草の海に波を作り出す
その濃淡はまるで孔雀石のよう
そよ風に乗って悪戯者の妖精が
私の本のページをめくり
しおりがわりの本屋の
レシートを吹き飛ばす
悪戯っぽくその小さな娘はくっくと
笑う
しかしなおも私は眠り続ける
そいつが髪の毛を引っ張ったのも
意味もなく頬にKissしたのも
知ってる…
恐いくらい気持ちが良くて
好きにさせておくんだ
巨大な草原で私は眠る
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