快感原則/佐々宝砂
 

 それぞれを組むと九つの詩ができます

1.ところ
 A.霧にけむるノスタルジイの森林
 B.磁器の王国
 C.ひとけのない商店街
 D.海のうえを走り抜けるフリーウェイ
 E.動物園
 F.博物館
 G.ギラギラした星のあふれる夜空
 H.水晶製のアポロンのトルソーが林立する庭園
 I.ココア色した図書館

2.とき
 A.夏休みの初日、午前四時
 B.そこに時はない
 C.十月最後の日曜の早朝
 D.五月はじめの土曜、午後一時
 E.九月二十二日、午後三時
 F.冬至、深夜(時刻は不明)
 G.幼年時代の追憶の彼方のある夜、夜八時
 H.人類が滅び
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(11)