ネコゲノム/仲本いすら
 
「にゃぁ」と鳴き 生まれたこの世に 感謝をし



のたのたと 母を捜して 歩く四足(あし)



雑踏も 雑音(ノイズ)もヒトも 気にもせず



命(イマ)のため ひたすら母の 乳を吸う



儚き現状(それ)に ため息出れども いと美しき



「にゃぁ」と鳴く あの幼子たちは 今はいずこへ



                      


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