今宵/すー
 
彼女は私を誘う
赤い、赤い服の下から白い肌のぞかせて
肩に触れればぬくもりを持ち
手を握るなら形を持つ
黒髪は流れて私を誘う
抱いてしまえばジ・エンドな彼女

白い霧の中で 暗いビルの中で
この世の終わりを描いた映画みたいだね
地球の始めを思わせる絵なんだね
全てはおとぎ話で、ほとんどは現実で
水をかぶるような新鮮な香り

私は彼女を迎える
白い、白い衣の中から汚れを出さないで
黒く汚れた せいしん を持ち
手は赤の血に汚れる

茶色く抜けた私の髪が
まるで彼女を誘うように
私の表の甘さに酔って
苦々しげに舌を出す
でももう離さない逃がさない
私と貴方の長い髪は互いに結ばれたから

月日は流れて私たちは
抱き合いながら みず を眺める
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