『9月11日の線香花火』/川村 透
 
、$、DOLL喉まで詰め込まれアナルをF
IXする砂漠の砂、砂、砂、白銀のペニス翼広げ菱形に舞う天空の
コルク抜き心臓抜き赤い血糊は噴煙を七色にゆらめかせる------------
 
一瞬、
少女の前に突き出されていた花火はびくびくびくっと火花を痙攣させて果てた
 
蛇の筒どもはすべて地に堕ちた竜となり果てた。
かつて明るかった闇の子ら
蝙蝠のふりをした天使が匂う火薬の、野原で
白い煙と残り香の中、
少女はとうとう厭わしい慕わしさに耐え切れなくなり
隣に伏す犬のような影の男の股間に、甘く震えるその指をそっと添えてみる
男は身じろぎもしない。
浴衣の硬い肌ざわりの奥の奥
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