ラムチョップのおはなし。/仲本いすら
 
だ、ああ、ラムチョップなんてなければいいのに」と愚痴をこぼした
いたずら好きのポルルーチは「しめた」と思い、翌日ジョセネフの台所に数え切れないほどのラムチョップを山盛りにしてこう言った。
「どうだ、怖いだろう。おまえの大嫌いなラムチョップだぞ」
ジョセネフは「ひー!」と言い、台所に引きこもってしまった。
高笑いをしながらポルルーチは自宅へ帰り、翌日ショセネフの家へと向かう。
すると、あら不思議
あの山盛りのラムチョップが見事骨だけになっているではないか。
「おまえ、ラムチョップはどうしたんだ」
「ああ、それならあまりにも怖いんで口の中に隠したのさ」
ポルルーチはジョセネフの言動に
[次のページ]
戻る   Point(4)