他人の慰め/
chitoku
白々と独占的な月明かりの、傍らの屑星たちが見えるかい。
屑星たちは月の光を恨んでいるかい。
もっと遠くの星たちは、屑星たちを哀れんでいるかい。
月と反対の、山の際の屑星たちは、月に何て言うかい。
山の手前の街の光に、何て言うかい。
屑星たちは街の光を恨んでいるかい。
街の光は今に消えてしまう。
ねえ、家の明かりも消してしまおう。
俺は年甲斐も無く、月や星に潤されてしまった。
夜空に満足したのだ。
この寂しい俺を笑うかい。
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