ネットワーク(ネオとトリニティ)/Terry
男性に朱音は泣きついた。情助は美人に抱きつかれてどうしたらよいのか分からない。下心が湧き、この勢いでホテルに連れて行こうと頭が働いたが、理性を 100% 働かせた。
<こんないいことが起こりうるのがおかしい>
冷静に取り直し紳士に決めやがった。
「僕はネオさ、君の救世主。」
朱音はそれでいて鋭い。口説かれているのだと判断して、情助を押した後にお礼を言った。
<ネオ?コンピュータを扱うお仕事をしているのかしら。この人を知るのもいいわね>
実に奇妙な駆け引き。
「大事な指令が入ったフロッピーディスクだったの。音楽の仕事をしているの。あなたもコンピュータ関連のお仕事をしてらっしゃるのかしら
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