「君に会いたい」/一代 歩
 
もう少し、やさしくすればよかったと後悔なんてしている夜明け

やさしさが取り柄の君を傷つけてひとりよがりのロマンぶつけた

男なら振り返らないと決めたけど大事なものを失いそうで
 
君がゆく後姿を追うこともできずたたずむ臆病なぼく

“失ってから気づいた”を繰り返し、いつになっても変われずにいる

言葉など愛の一部に過ぎないとバカにしてきたことを悔やんで

さみしさを薄めて流すトニックのほろ苦い味、舌に焼きつき

こんなこと誰にも言えない夜明け前 ひざを抱えて「君に会いたい」





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