月と音楽/
セキラボ!
を脳裏から消し去れない
焦がれる 赭い
揺れてしまう 青い
壊れてはしまえない
月
本当は嗚咽している
本当は聞こえて欲しい
本当は立ち止まれない
本当は捉えて欲しい
本当は焼かれる
本当は月
月のようだ
月のようです
君はまとっていた
僕はそれをわかっていた
風が吹く
夜風は冷たくなっていた
街灯が消えかかりそうな路地で
僕は響き渡るような口笛を
街の果てで吹いた
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