あかつき、それから/キキ
竜道から少し外れた、石の多い場所で
あなたは待っていると言った
すうん。
空には旋回する群れ
あそこにも石が散らばっている、よう
十、は
たくさん。
九九もたくさん。
千、は
手のなかで囁きと安堵をもたらして
眠りに落ちる最後の、そして最初の風景
丸まりの
弾力を思い出す ための
竜の姿をした獣はわたしの手を引いて
サボテンの棘を喰らっていく
地は平らかに
石はたくさん。
角のない、ささくれた道には果てがない、ようで
すうん、すうん
旋回の高度が
ゆるやかに降りてくる
風がくちびるを動かして
あかつきのほうから
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