Sugar raised ver.3.0/なを
 
かる黄色いブイ

光がただ匂うようだ。


はんそでのシャツのうつくしいひとは
フェンスにしがみついて夏薔薇に似ていて
はんそでにはまだはやい薔薇の季節にはまだ
すこしはやい
あなたはいつもいそぎすぎだ
雨はまだ降らないからどうかゆっくりあるいて


わたしの骨はあなたの骨は
わたしたちの骨は
砂糖菓子のようにやわやわともろい
だからかんたんに水にとける
走ったら壊れる
走らないで


かなしみにすらふさがれないわたしの空洞に
ましていとおしさなど
砂糖つぶのようで


とても甘い

誰かのへたくそなギター
雨と雷と虹
ひかり満ちる午後の
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