NOTREMUSIQUE/本木はじめ
 
ムの仔猫片手に持つ秋夜握り潰したくなるのも愛か


仔猫の目ひらくまもなく思春期の少女みずから屋上へゆく


身動きのとれないカゴの内側でもうどうしても僕はそとがわ






NIGHTCREW



サタデーナイ(ト)ぼくはぼくから捨てられるまもなくゆめのひだいかはれつ


骸骨が蝶を追い駆けゆくのやまにくたいすでに風の胃のなか


高台で見下ろす街の明滅すひかりが闇を侵すふしぜん


もう苦しまぎれのうそはつかなくていいよきょうそさま


ナイトクルー、と刻印されし服を着るきみの電話の声の背景


あじさいは季節はづれだからFe
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