なし/しらいし いちみ 
 
足先の温みが一つ消える こんな夜は

君が 遠い目をするものだから 


私は 少し寂しくて

シャリ シャリ シャリと 梨を剥く


窓辺にもたれて 膿む月を

仰いで君は 梨を食む



シャリ シャリ シャリと 梨の声




あ な た  いまどこですか?



二〇〇五年十月二十三日
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