あの日を忘れない/
健
た
人々は不思議がり
学者はこぞって研究を始めたけれど
誰にも理解することは出来なかった
皆の興味は薄れ
時たま空を見上げることがあっても
それはただ
七色の放物線でしかなかった
日付だけが 皆の記憶に残った
ただ虹はそこにあり続け
人々を見下ろし
空に元から在ったかのように
溶け込んでいった
そして
一年後の同じ日
人々は、
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