あの日を忘れない/健
今より少し争いが多くて
自分から吹飛ぶ人とか
きれいな焼け野原とかが
少しだけ増えていた
そんな時代の話
ある日突然
とてつもなく大きな虹が
世界中の架け橋となり
人々を魅了した
皆が空を見上げ
一時
争いや憎しみを忘れた
虹はしばらくたっても消えなかった
この心を忘れぬため
平和を祈る祝日を作ろう
誰かが言って 受け入れられた
いつもは何にでも反対する政治家も
美しさに見惚れて
何も言わなかった
三日が過ぎ、一週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎ、
とてつもなく大きな虹は
いつまでたっても消えなかった
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