ほたる狩り/
コトリ
彼らのこの一瞬は 灯火は
わたしたちの何年分なのだろうなど
小難しいことは皆かんがえるふり
わたしはわたしで
手をはなさぬよう
刹那を噛み締めるよう
必死でした
ひとは時々
どうしようもなく駄目なものや
かなしいものを とてもとてもすきになるので
それは充分に考慮して
りん、と鳴るのは川のせせらぎ
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