選ばれしもの・・/純太
その場所から
独り立ちすることになったのは
余光の時間だったか
わからない時に
変わり果てたのち
もう一度暗い筒へゆきて
その時の筒の中は
よく見えて愉快そのもので
老いて形が違うもの
ゆき遅れたもの
新しい独創的なもの
たくさんたくさんいました
そのものたちの分身が
一緒にゆこうとしました
事実付いてきたものもいました
楽しさゆえに使命が来任
確かな息吹きをもってグラスの中へ
辿ってきた道が同じであるあなたの
やわらかな唇を濡らし
新たな融合への旅
召しませ我が透明の生命
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