りんごの木/
加藤 ココ
りんごが5つなっていた
1つのりんごは、自分の行きたいところへ飛んでゆき
1つのりんごは、風の吹くまま飛んでゆき
1つのりんごは、悩みつづけたが飛んでゆき
1つのりんごは、ちからつきて地面に落ちた
そして、
最後に残ったりんごは、彼の帰りをじっとこらえて待っていた
戻る
編
削
Point
(3)