りんごの木/加藤 ココ
 
りんごが5つなっていた
1つのりんごは、自分の行きたいところへ飛んでゆき
1つのりんごは、風の吹くまま飛んでゆき
1つのりんごは、悩みつづけたが飛んでゆき
1つのりんごは、ちからつきて地面に落ちた
そして、
最後に残ったりんごは、彼の帰りをじっとこらえて待っていた
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