可視光の下僕(しもべ)/吉岡孝次
 
必然的に 君の名前を筆画まで刻み込み
それから
誰も辿り着くことのない君だけのアウトラインを見つめ
僕の冷たい遺伝子は
悲しく 鳴きあげる。


「きみが好きだよ」
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