ブラックホールダウン/仲本いすら
 
塵となって キラキラとする波のうえに
ただひとつの渦が生まれたとして
彼の名を ブラックホールとしたところで
ボクが宇宙にいけたわけでもない

灰となって ハラハラと舞って行くボクの元・体は
いつのまにかまた別の塊になって
ブラックホール と 名乗っていた
ボクが宇宙になったわけでもない

嫌なことも飲み込んで ずるいことは吐き出して
自分の都合のいいことだけ飲み込もうと
奮闘する ブラックホール

吸い込まれた先には 出て行く先があるのは


わかっているのだ。


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