街の灯/
 
こんな都会だから星は輝かない
空を見上げもせず そう思い込んでいた
見えているものを確かめていくのは
立ち止まってみないと難しいのかもしれない


考え込んだ夜 外はあまりに綺麗で
窓の光の数だけ 生活がそこにある
中で暮らす人の気持ちはわからない
それでも消えはしない そこにある温かさ


醜い世の中と言ってみたところで
絶えず揺れ動く 冷え切ったはずの心
感じた優しさを否定してみても
月が丸いというだけで 泣きたくなるのは何故だろう


どうにも眠れない でも明日は休み
今日はゆっくり空を見ていよう
夜の魔物って実はいいやつかも
そんなことを考えた オレンジ色の夜

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