虚空の骨/
こしごえ
真夜中の
骨の色素が熱を帯びて
暗く
暗く蒸発してゆくのです
未だに守れぬ約束へと
恐ろしく白い
わたしの骨は
いったい何を支えている
夢か幻か否現実か
未来は己で決める
はるか上空を骨が舞う
鳥は弧を奏でて月に笑う
骨は しんめりと朝日に透けて
ひとことも発することなく
季節に立つ
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