とあるじーさんからのたより/ポロリ
 
坂さんの家に伺った。いくらベルを鳴らしても出ない。いつも連れ立って歩いているジャーマンシェパードも庭にも犬小屋にもいなかった。ジークと呼ばれるその犬は非常に訓練が行き届いており、私が行くといつもで迎えてくれたものだった。そして、よく目を凝らしてみると、犬小屋にはジークの首輪が投げ捨てられていた。
 私達は、いよいよ不安になった。ひょっとして何かあったのではないか。警察に行くべきか、それとも誰かに相談するべきか、窓を打ち破っても入ってみるべきか。
 すると、向こうから、半分が白、もう半分が黒の全身タイツを着た男が猛烈なスピードで駆けてきた。





  じゃっじめーん じゃっじめー
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