レゴロゴ/tondemon
レゴブロックだった。
レゴブロックの形をしていた僕らは一つだった。
誰かの何かの大切なかけらだった。
そうありたいと願っていた。
僕らは凹凸でつながっていた
全部で40余り
何かを表していた
たぶん大きな飛行機だった
本当に大きな
僕はプロペラのほんの一部
何度か飛んだこともあって
いつも成功と言うわけじゃないけど
僕はプロペラでありつづけた
崩れそうになっても
少しくらい部品が足りなくても
ひびが入っても
そう
知っている
目をそむけていたこと
本当はとてももろくて
ばらばらだったこと
そう
僕らの凹凸はかみ合わなかった
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