ソウルスケール顛末記/昼子声子
 
たない場合
そのまま処理センターに連行され特殊なガスによる安楽死を施されるのである
ソウルスケールを発明した科学者を暗殺したカルト団体の教祖は
その制度が施行された翌日がちょうど60歳の誕生日だったので
朝一番に区役所に命の重さを量りに行った
彼は見事基準値をクリアし処理センター行きを免れ
108歳で老衰で逝去するまでたいした病気にもかからず
4人の愛人と13人の子供たちに囲まれて幸せな日々を送ったという
戻る   Point(3)