小さな水たまり/まどろむ海月
 




小さな水たまりは

はしゃぐ子供達の
泥足を受け入れて
玩具である自分が
うれしかった

何台もの車が走りすぎ
ひどくハネをとばすたび
嫌われている自分が
かなしかった

行きすぎる雲を映して
鏡のような自分を知った

雲からの雨滴を受けとめて
そうか 楽器でもあったのか

やがて静かに雨が降ってくると
もう波紋は数え切れない
ああぼくは パーティー会場だ

雨がやみ 黄昏
夕焼けに彩られた空に
一番星を 映し


ああ なんて綺麗な星空
私のなかに!

 

 かみさま
 今日一日のすべてを
 感謝します









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