不眠症の生命体/炭本 樹宏
 
りかかります
 変化球を投げる時代に
 ついて行けなくなってきてます

 こうして言葉を吐き出してる時間は
 胸のうちが空っぽになる
 さぁ限りある時間に生きる僕たちは
 どこにむかっているのでしょう

 僕にとりついた不眠症
 パソコンのビィーンと響く部屋のなかで
 井の中の蛙の僕は
 呼吸をしているだけの
 一つの生命体
 ただ画面を眺めつづけている
 異様な生命体
 真夜中に目を光らせてる
 ちっぽけな生命体




 

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