はるかかなたのきみへ/いとやん
ぼくの夢にしか出てこない あなたをまだ想っています
時間が止まるような思い出をもっと築きたかった
でもぼくは臆病者で 弱すぎたから あなたは遠いままの存在で・・・
単調でゆるやかなリズムが無限に続いて 飽きてしまっている
同じようなことが何度繰り返され 生きる徒労を味わってきたのだろう
空を舞う 塵のように 流れるままの人生もいいのかな
そんな逃避の妄想が ぼくを覆い 押しつぶそうとしたとき
なぜかいつも脳裏に浮かぶ きみが助け出してくれた
きみに感謝を伝えても 笑って追い返されるだけだろうな
コトバで記憶を区切るように ぼくの頭の中のファイルを
きれいに整理しよう
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