赤頭巾ちゃんの訪問。そして、黒頭巾ちゃんとおおかみの電話/チアーヌ
書貰ってきたら遊んでくれるわけ?」
「どっちにしてもお断りかもしれないけど」
「冷たいよなあ。なんでだよ、昔は楽しかったじゃないか。黒頭巾も家でちまちまと主婦業なんかしててヒマだろ?たまにはぱーっと遊びに行こうぜ、好きそうな所に案内してやるよ」
「まあね。確かに今の生活は面白いわけじゃ無いけど、あんたが思ってるほど、ヒマでもないのよ」
黒頭巾ちゃんはぶち、と電話を切りました。
もう日が暮れかかっています。黒頭巾ちゃんはこれからバラの剪定でもしようかと、リビングのソファから立ち上がりました。
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