赤頭巾ちゃんの訪問。そして、黒頭巾ちゃんとおおかみの電話/チアーヌ
しょ。でもね、あのおおかみと付き合うのは、まだ赤頭巾ちゃんにはムリだわ。赤頭巾ちゃんは純粋すぎるもの。おおかみには悪気はないのよ。だっておおかみなんだもの。あれはもう仕方ないの、ほうっておくしかないのよ。それを上手く防御できない赤頭巾ちゃんが悪かったのよ。だからね、今後のことなんだけど、まずは病院に行くことよ。心に傷が残るだけなら大したことじゃないけれど、体に一生残る傷がついたら、それこそ大変よ。何年も何年も、赤頭巾ちゃんはおおおかみを恨んで暮らす事になるわ。それはね、純粋に、時間のムダよ」
赤頭巾ちゃんはびっくりしたように黒頭巾ちゃんを見つめ、何事か考えていたようでした。
「緑頭巾さん、心当
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