葉/
松本 涼
その葉の一枚の中に
暖かさが流れていて
触れて私は
その流れの中に浮かぶ
けれどいつしかその葉は
私の中にあり
暖かい場所を探しながら
留まらず流れていく
私は葉の辿り着く場所を
見届けてから
今日のためにゆうるりと
言葉を探すのだ
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