吠゜える。/EnoGu
や
本棚や
冷蔵庫や
壁 は
いたるところに存在する
見えない塵の君のまつげに降り積もる
だが忘れてはならない
裸の君は いつだって
空っぽで 自由なんだ
吠゜える!
描くべき対象などなにもない
語るべき内容すら持っていない
私は怒っているのか私は
始めるべきだと思った
君も 病気
私も 病気 でもそれは
同じ病気ではないと思った
盲導犬のビデオフィルム。
鰻。
押し花。
ありきたりの避妊。
私は抽象的に過ぎるだろうか?私は
今まさに
天にも昇ろうかという気持ちだ けど
ねえ ちょっと
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