吠゜える。/EnoGu
(range life vol.4)
1. ぽえる。
真珠心母よ。
私たちは知っています
ただちに ほんとうは
口をつぐまなければ ならないのを
天空の音楽に
渡り鳥に
真珠心母よ。
2. 吠゜える。
それでも私たちは祈らない
いや
私は 祈らないのだ
私は抱きしめていたい
私の手のなかの空白を
炎のようなこの空白を
夕暮れのキラキラした扇風機が廻って私の部屋のなかに青い影がとどまり
そうして 視界が ゆっくり
と
転覆する
天井や
カーテンや
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