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アースジェットが
秋のはじめになってもまだ半分くらい残っている
しゅーと夏を吐き出してみる
秋はそんなところから始まる
ぼくは割り算を高い空に置く
割り切れないことは繰り上げるのか
繰り下げるのか
ぼくはこの世紀をバカにしているわけじゃない
紙芝居のような履歴があって
後ろの方で声が聞こえるけれど
どんどん静かになるんです
やがて何も聞こえなくなり紙だけ捲られてゆく
ぼくはひとりでやって来た
ぼくのひとりがあちこち落っこちている
ぼくはひとりを指折り数える
指折り数えたその後で
ぼくは自分を殴りつけるんだ
思い出として
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