心象風景/一代 歩
 
ローテンションで日々を

嘘すらも横目で見逃し

些細なことで驚かなくなった

一喜一憂は遥か彼方

淡い恋などさらにその先


それでも

泣いたり笑ったり

同じことを

飽きもせず繰り返して


きっとわたしは大人になった


晴れわたったうすい空の下

くっきりとした岩山の輪郭

風が

つよい


そんな風景に

まだこころが

動くのに


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