残像(序)」/
薬本 祝人
居心地のよさを求めていただけの
軽い空気を消し去った
四文字の意味を考えていた
最近この景色に足りない姿を探してばかりいる
手帖に書き残された君の字をなぞっては
所々の記憶をたどる
手に取れるほど遠く 太陽ほど近い
こんなにもゆっくりと日々は過ぎていくというのに
戻る
編
削
Point
(2)