夜空/ぽくきち
 
小さな箱と中ぐらいの箱と大きな箱

僕は大きな箱を開けた

「あなたのお願い一つ叶えてあげますわ」

真っ青な目をした黒猫が言った

吸っていた煙草をもみ消しながら空を見上げた

星が綺麗だと思った事なんてなかった

僕は小さな箱をある人に渡してくれと黒猫に頼んだ

待つ事なんてしんどくなかったし離れる事だって怖くなかった


ただ一つ・・・


黒猫の帰りを待とう

もう一本煙草を吸った


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