嘘つき達/
巧
君はゆっくりと翼をひろげる
まだ怖がってる様子の君に
僕はそっと囁く
「君なら飛べるよ」
君はどんどん落ちていき
とうとう地面にぶつかった
傷だらけの君は静かに振り向き
微笑みながらこう言った
「私、飛んだよ」
僕は君の傷口に口づけをする
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