アンパンマンのマーチ/ポロリ
 
ち生きることが悪で死ぬことが善ではなく、生死に善悪の価値判断は無いということから始まるだろう。
 そして、人間の人間たるゆえんは、超自我たる価値基準を、理性の力で変容できる点である。人間の心は自由であり、遺伝子に支配されない。
 したがって、生死の善悪の判断もはじめから決定しているわけではなく、各人が各人の判断したいように決定されるべきである。
 そう述べるのではないであろうか。
 この立場から「アンパンマンのマーチ」を見ると、それは各人の自由意志を幼い頃から阻害していることになり、「アンパンマンのマーチ」は個人の自由を規制する最悪の歌となるのである。

 良い詩は、良い詩であるほど、その評価は両極に分かれるものである。
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