アンパンマンのマーチ/ポロリ
 
釈している。私が否定的だと認識するのは、その人の超自我が「アンパンマンのマーチ」に示されている価値基準を受け入れているためである。
 それは、非常に効率的な生き方であるので、効率性の面からそれを肯定することは容易である。つまり、私は「そのような価値基準による生き方」を否定しているわけではない。私がここで言いたいことは、そのような独善を「アンパンマンのマーチ」は刷り込んでいるということだけである。なぜ独善かといえば、理由が無いためである。
 しかし、理由をあげることは出来る。やなせ氏が思うと思わないとに関わらず。
 リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」という本がある。遺伝子は自己の生存の
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