アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
また両方とも何かを売っているのかもしれない。そんな少年と、水遊びをしているのだ。この水遊びは私の目にはプールや海ではなく、噴水や池のような、市場に比較的近い、街中での水遊びのように見える。
「お兄ちゃん、腕まくりが似合うね」って言われて
戸惑って
戸惑ってしまったまま 朝が来て起き上がる
お兄ちゃんというのだから僕は少年より年上なんだろう。水遊びをしているから腕まくりをするわけだが、その腕が「腕っぷし」という感じの腕なのか、あるいは艶かしい白さなのか。戸惑っているぐらいだから、後者なんだろう。腕っぷしという感じの腕ならば、「腕まくりが似合うね」といわれても力こぶの一つや二
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